善通寺市は、琴平町、まんのう町、丸亀市、多度津町、三豊市に隣接している地域です。
有岡古墳群をはじめとする大小四百基もの古墳や、貴重な遺跡が残されています。
弘法大師・空海の生誕の地としても知られ、弘法大師が建立した善通寺を中心に栄えました。
戦前は、水資源が豊富なことなどから、陸軍第十一師団が置かれ軍隊のまちとして市街地の整備が進みました。
戦後、その跡地に公共機関などが立地され、現在も、陸上自衛隊善通寺駐屯地、病院、教育機関などが設置される独特な市街地を構成しています。
善通寺市の獅子舞は、市内を中心に十二通りと呼ばれる獅子舞が広く伝わっています。
また、三豊市や丸亀市、多度津町などの周辺地域に接している地域、例えば善通寺市吉原町では、鳴り物の構成や太鼓のリズム、太鼓打ちの芸を見ると、発祥元の三豊市詫間町松崎の獅子舞が伝わっていることがわかります。
与北町では、丸亀市の土器川近辺や一部まんのう町に伝わっている「曲」「五段」の二通りの獅子舞を見ることができます。
原田町や木徳町では、同じく土器川近辺を中心に見られる毛獅子と呼ばれる獅子を見ることができます。
弘田町では、隣りの多度津町の獅子舞が伝わている獅子組もあります。
このように、善通寺市の獅子舞は歴史的な背景や周辺地域から影響を受け合って、今に受け継がれています。